マダニ媒介感染症SFTS、静岡県内初確認 動物経由か
2021/3/7(日) 11:04配信
静岡県は6日、静岡県中部の60代男性が、マダニなどが媒介するとされる感染症「重症熱性血小板減少症候群
(SFTS)」にかかったと発表した。SFTSが医師に保健所への届け出を義務付ける感染症法上の「4類感染症」に指
定された2013年3月以降、静岡県内で感染者が出るのは初。 県疾病対策課によると、男性は2月28日に発熱し、3月4日まで解熱しなかったため検査を受け、5日に病原体が検出された。現在は入院中。SFTSはマダニだけでなく、ウイルスに感染している猫や犬の体液から感染することもあり、男性は仕事で接した動物を介した可能性がある。 血液や分泌物との接触が原因とされる人から人への感染例はあるが、飛沫(ひまつ)感染や空気感染の例はない。発熱や腹痛、頭痛などさまざまな症状が出て、致死率は約30%という。60歳以上の患者が多く、西日本を中心に毎年60~100人ほどが感染している。 同課は、マダニの活動が盛んな春から秋は農作業や野山でのレジャーでは肌の露出を少なくすること、野生動物やペットと適切な距離を保つことなどを呼び掛けている。
静岡新聞社
2022年3月30日
菊川市で重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の人への感染がみられました。静岡県では 上記(昨年2月)が
1例目で 今回 5例目です。今まで西日本(九州、四国、中国地方)が多くみられていましたが、静岡県でも確実に増加状態にあります。
予防につきましては 上記と重なりますが 以下のことがあげられます。
・農作業、野山のレジャーで肌の露出を避けること(草むらの中に素手、素足で入らないこと)
・野生動物との距離を保つこと(野鳥、野生動物との接触注意。野良猫の保護時は十分感染に注意すること)
・飼育されている伴侶動物はノミダニ予防・駆除薬を絶対使用すること
・山、高原、河川敷等の草むらでワンちゃんと自由に遊ぶことはなるべくやらないこと
・ワンちゃんを草むらで遊ばせた後は シャンプー(なるべくゴム手袋使用)してから家の中へ入れる。
2018年~2021年の3年間で 8名の獣医師が感染(動物病院内で感染)しています。
(重症熱性血小板減少症候群(SFTS) (niid.go.jp)
当院でも ノミダニ予防・駆除薬の投与を強くお勧めいたしております。