「キャベツ」を食べる?
身近な食材「キャベツ」犬猫ちゃんに与えますか、あたえませんか?
当院では尿中にシュウ酸カルシウム結晶が析出する場合は与えることを検討します。
一般的に尿中にシュウ酸カルシウム結晶が析出する場合 適量のカルシウムあるいは適量の酸化マグネシウムを摂取することで 尿中シュウ酸カルシウムは無くなります。
お薬:酸化マグネシウム剤を使用する代わりにキャベツスープを薦めます。
尿中のシュウ酸カルシウム結晶は 原因問わずキャベツを与えると無くなります。(当然肥満、脂質異常症ある場合は治療を奨めます。)
下記のようにキャベツにはカルシウム、マグネシウムが多く含まれるため シュウ酸カルシウムの結晶を溶かすことができます。
ただし大量にキャベツを食べると尿PHアルカリ化※、ストルバイト結晶、無晶性塩が尿中に析出します。
適量のキャベツをミキサーにかけてかたち形を無くしたスープ状態で与えるか キャベツのゆで汁だけを尿比重1.020位になるように与えます。
キャベツそのまま(茹でてもサイズ大きいとダメ)では消化が悪く、与え過ぎると逆効果です。
キャベツはドライフード食べている犬猫ちゃんには基本的に与えない方がいいと思います。
ただし尿中にシュウ酸カルシウム結晶がみられる犬猫ちゃんは結晶を溶かすため適度に薄められたキャベツスープを与えることをお薦めします。
手作りフードでキャベツを取り入れ 尿のアルカリ化、結晶が析出する場合は適量のクランベリー成分を追加するか(フード組成の見直し)、キャベツ諦めるかの選択になると思います。
キャベツの栄養素
ファイトケミカルが豊富
ビタミンUが豊富―胃酸の分泌を抑えて、粘膜の修復を助ける効果
ビタミン類―ビタミンC、ビタミンK、葉酸、B1、B6、パントテン酸などが豊富
ミネラル類ーカリウム、カルシウム、マグネシウム、モリブデン、マンガンなどが豊富
リンも意外と多く含まれている
※カリウムーアルカリ金属 マグネシウム、カルシウムーアルカリ土塁金属